労働の在り方で遅れをとる日本

欧米を始め多くの国では、専門性やスキルを高めると、より高い次元で仕事をするため、転職を繰り返すことが当たり前になっています。むしろ、あまり能力のない人が同じ職場に長く残る傾向があるといわれています。実力がある人こそ、自分を高めるためステップアップを目指して別の職場に移るようです。残念ながら日本では、戦後から高度成長期に普及した終身雇用制度の名残が今も社会に悪い影響を与えているといえます。同じ会社で長く勤める人が偉いと思われる悪しき風潮は、社会の風通しを悪くします。雇用のミスマッチや、正規、非正規の壁を越えた雇用の流動化は日本経済の活性化に不可欠だといわれています。年齢や性別に関係なく、それぞれに適した働き方ができる、本当の意味での多様化が進むべきでしょう。特に女性の場合、結婚や出産がキャリアに大きな影を落としているのが現状です。これは、先進国の中では、日本でしか見られない現象です。発展途上国でさえ、このような性差別はほとんど見られなくなっています。このことが、有能でやる気のある女性を社会から遠ざけ、結果として国や社会の大きな損失になっています。男女の違いなく、個人の能力に見合った仕事を自由に選べることが出来る社会であれば、その生産性ははるかに改善していくはずです。知識や経験、スキルに合った転職が不利になる社会ではなく、有利に働く社会であれば、職のミスマッチも起こりにくくなるでしょう。女性がもっと輝く社会というスローガンではなく、男女ともに、転職が個人にとっても社会にとっても有利に働くような環境こそが重要なのではないでしょうか。

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